カースタイリング(CarStyling)連動セミナー


ライノセラス・モデリング Q&A

このコーナーは、雑誌CAR STYLINGで161〜168号まで掲載された"Rhinoモデリング"を1冊にまとめたCAR STYLING別冊"Rhino 3D Modeling"の内容の理解をより深めていただくためのものです。
カースタイリング別冊「ライノ3D モデリング」に惜しくも掲載されなかった『Q&A』を、“エクストラ(ウェブ編)”として紹介します。

 ・ブール演算が失敗する。原因は?
・分割されたサーフェスのエッジを繋げるには?
・シェーディングを行うと、ワイアフレームと異なって表示されるのだが


3次元空間に曲線を描きたいが、なにか良い方法は?

解説図


連続性は、制御点の並び方によって、決定されます。位置連続(G0連続)は、互いの曲線の端点が一致し(サーフェスの場合は、エッジの制御点の列)、接線連続(G1連続)では、位置連続の条件に加え、端点とその次の点が、同一線上に並びます。そして、曲率連続(G2連続)は、位置連続と接線連続の条件を満たし、さらに端点から3番目の制御点の位置が、連続性を決定します。


解説図


したがって、連続性を維持したまま、変形を行うためには、各連続性の条件となる制御点に気を付けながら、変形を行います。
EndBulgeコマンド(バルジを調整)は、曲率を維持したまま、制御点の移動による変形を行うことができます。


解説図 解説図


EndBulgeコマンドで望むような変形ができない場合は、InsertKnotコマンド(ノットを追加)で、端点付近にノットを追加し、変形による影響範囲を変更することで、連続性を維持させ、形状の編集作業を行います。右図は、ノットを追加後、MoveUVNコマンド(UVNを移動)で編集しています。




制御点の少ない、できるだけシンプルなサーフェスを作りたい。

オーガニック・フォーム・モデリングのように、制御点の移動によるモデリングを行う場合、制御点数の少ない、できるだけシンプルなサーフェスから始めることで、形状の作成において、サーフェスをコントロールしやすくなります。

サーフェスは、基本的に、その基となる曲線の制御点や次数といったプロパティをもたせて生成されます。したがって、シンプルなサーフェスを作成するためには、何よりもまず、少ない制御点数で、シンプルな曲線を作成することが重要です。

しかし、サーフェスを生成するコマンドには、その曲線のプロパティを反映しないものがあります。つまり、次数5で描いたせっかくの曲線も、使用するコマンドによっては、次数5のサーフェスでなく、次数3のサーフェスで生成され、さらに、次数5の曲線形状を表現するため、制御点数の多いサーフェスになってしまうことがあります。例えば、NetworkSrfコマンド(曲線ネットワークから)は、次数5の曲線で囲まれた曲線から生成しても、次数3をもったサーフェスが作成されることがわかっています。

以下に、主なサーフェス生成コマンドの特性を挙げます。その各々を参照いただき、サーフェスを生成する際のヒントとしてご活用ください。


EdgeSrfEdgeSrf(エッジ曲線から)
曲線のプロパティを維持。次数が混在している場合は、UV方向それぞれ、次数の一番高いものが用いられる。

ExtrudeCrvExtrudeCrv(曲線を押し出し)
押し出す曲線のプロパティを維持。但し「曲線に沿って」モードでは、パス曲線のプロパティも維持される。

LoftLoft(ロフト)
次数のみ維持。次数が混在する場合は、選択した曲線の中で最も次数の高いもので生成される。

RevolveRevolve(回転)
回転する曲線のプロパティを維持。

RailRevolveRailRevolve(レールに沿って回転)
輪郭曲線、レール曲線とも維持。

Sweep1Sweep1(1レールスイープ)
断面曲線を維持し、最大次数を用いる。サーフェスのレール曲線方向は、レール曲線の次数にかかわらず、次数3に変更される。

Sweep2Sweep2(2レールスイープ)
最大次数をもつ断面曲線を維持。レール曲線は、次数3に変更。

NetworkSrfNetworkSrf(曲線ネットワークから)
曲線の次数にかかわらず、次数3のサーフェスを生成。


また、シンプルなサーフェスを生成することは、オーガニック・フォーム・モデリングばかりでなく、IGESやSTEP等、他ファイル形式でのデータ授受における変換の精度レンダリングの速度にも影響を及ぼすことをご留意ください。



3次元空間に曲線を描きたいが、なにか良い方法は?

解説図


Curve2Viewコマンド(2つのビューから曲線を作成)を使ってみましょう。
このコマンドは、2つの平面ビューに作成した曲線を参照して、3次元曲線を生成します。 但し、Curve2Viewコマンドで作成した曲線は、設定した許容差内に、参照する曲線から近似した3次元曲線を生成するため、制御点の数が多くなり、扱いづらいことがあります。


解説図


その場合は、いずれかの平面ビューに、曲線を複製しておき、参照する曲線を見ながら、制御点の移動によって、複製した曲線を変形していくのがベストでしょう。また、制御点の移動は、マウスによるドラッグばかりでなく、細かな移動には、ナッジキーと呼ばれる[Alt]キーと矢印キーを使用してみてください。





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